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食品安全ゲーム教材 Triad β版

食品安全ゲーム教材 Triad(仮:トライアード)β版

開発目的

 「Triad トライアード(仮)」は中学生・高校生を対象とした食品安全と科学リテラシーを学ぶカードゲーム教材です。
 有用な食品技術へのリスク認知における消費者⁻専門家間のギャップには人間の認知メカニズムが関与しています。わたしたちは添加物を中心に食品関連技術への消費者⁻専門家間のリスク認知のギャップの原因を認知メカニズムに由来する「認知バイアス」とバランスのよい情報収集と情報への態度である「情報リテラシー」と仮定しました。消費者が抱きやすい一般通念となった漠然とした食品技術の危険性などの科学的に適切ではない認識を乗り越えるために、認知バイアスの低減や情報リテラシーの向上を目指しています。

教材の概要

 対面版とオンライン版を作成しました。それぞれの概要は以下の通りです。

教材の入手方法

 下記、問い合わせフォームより必要な形式の教材をご依頼ください。

問い合わせフォーム

*ダウンロードはこちらからも可能です。使用したりダウンロードした場合は問い合わせフォームに使った感想などもご記入ください:-)

問題の作成方法

 このカードゲームでは,複数の食品安全に関わる問題が出題できます。これらは,出題される問題の正答率が低く,誤答が特定の回答に偏る傾向にある問題を採用しました。そのような問題については、科学的に適切ではない信念がひろく一般に浸透しており、多くの参加者が間違える経験をします。そして、参加しているほかの参加者も間違えていること、簡潔な現代の科学で適切であると考えられる答えとその理由を知らされます。このゲームでは知識を伝えるだけでなく、普段なんとなく信じていることの裏に、異なる現実がある可能性があることを考えるきっかけをになることを目指しています。
 この問題作成のために社会人1,429人、高校生122人、中学生127人を対象に、作成した問題の解答を取得・集計して、難易度がやや高く、知ってほしい事項についての問題を選びました。

食品安全委員会プロジェクト

 本教材開発は内閣府食品安全委員会の委託プロジェクト「平成31~令和2年度及び令和3年度食品健康影響評価技術研究:認知心理学を応用した中学生・高校生を対象とした食品安全に関わる理解促進プログラム(教材)の開発」として行いました。
*現在のところ教材はβ版であり、食品安全委員会から正式に出版したものではありません。

プロジェクトメンバー

研究主担当者:和田有史
分担研究者:野中朋美・永井聖剛・松村耕平・田村昌彦(立命館大学)
      稲津康弘(農研機構 食品研究部門)
研究協力者:山本博樹・サトウタツヤ (立命館大学) 
      江渡浩一郎(産業技術総合研究所)
      石井克枝 (千葉大学)

イラスト

上田 彩子(理研)